株式会社IMAGICAでは、マルチカメラで収録した映像専用のノンリニアオンライン編集室「マルチフィニッシングルーム」を赤坂ビデオセンターに新設し、7月2日よりサービスを開始した。従来の音楽ライブやコンサート、舞台演劇などイベント映像制作に特化したマルチオフライン編集と連動し、効率的なファイルベースワークフローを確立している。

同社のマルチオフラインシステムは2001年よりサービスが開始された。現場に持ち込んだ独自マルチプロセッサでカメラ32台分の映像をマルチ画面で収録し、撮影直後にオフライン編集できる。自社開発した編集システムで、ENGカメラで収録した素材やトラックダウン音源を追加して同期させられ、また最大36面で編集できるのも大きな特徴。今回、これら従来の機能に加えて24p映像に対応、オフライン編集した結果のプレビューをHD画質で確認できるようになった。

新設したマルチフィニッシングルームでは、マルチオフライン編集後にプレビューした素材をそのままオンライン編集の素材として活用できるため、今まで画質を上げることにかかっていた手間は必要なくなった。同ルームには、Avid製Post DekoやBlackmagic Design製DaVinci Resolveなどのアプリケーションが導入されている。

(山下香欧)