プログラミングが可能なSoC(システムオンザチップ)やFPGAを開発している米ザイリンクス社は、IBC2012にて放送機器の新機能の開発時間を短縮するプログラマブル ソリューションを紹介する(ブース番号:ホール10 10.B25)。

ザイリンクス社ブースでは、同社製 FPGA リアルタイムエンジン群とZynq7000 All Programable SoCやLogiCORE IPなどを展示する。同社のFPGAは、放送機器業界で常に進化し続けるコンテンツ配信や表示の各種規格に対応していく。高帯域幅のコネクティビティとプロセッシング能力やプログラマブルな機能が備わっているため、エンジニアは カメラ、スイッチャ、マルチビューア、ディスプレイなどの放送機器の開発で、製品の差別化、市場投入時間の短縮、統合性とパフォーマンスにすぐれた各種システムの設計に集中することができるという。

主な出展製品は以下のとおり。

  • Zynq-7000 All Programable SoC :OmniTek製の2Dグラフィックコア上で Qt LinuxとKC705上で生成されたウェブページを表示するブラウザで、マルチビューアを制御するデモンストレーションを行う。
  • Kintex-7 FPGAリアルタイムビデオエンジン:OmniTek社プラットフォームを使ったマルチビューワでは、オンボードのモニタリング/オペレーティングシステムの制御によって最大8本のビデオ ストリームをひとつの出力スクリーン上に表示できる。
  • Spartan-6 FPGAリアルタイムビデオエンジン:入力ビデオストリームに対するアップスケール、ダウンスケール、クロスコンバージョンを行うリファレンスデザインで、各種のビデオ規格間の変換を可能にする。
  • SMPTE 2022-5/-6 LogiCORE IP : Virtex-6とKintex-7の両FPGAを使ったIPコアで、1本の10Gbsファイバ接続で同時に最大3本の3G-SDIまたは6本のHD-SDIビデオストリームを送信できる。
  • Spartan-6 FPGAデジタルTVモジュレーション : Tecnoroll製のプラットフォームで、DVB、ATSCなど地域別のデジタルTV送信規格向けに、他のザイリンクスアライアンスプログラムメンバー企業によるモジュレーションIPコアを展示。
  • Vivado High-Level Synthesis : C、C++、SystemC で書かれたアルゴリズムを直接FPGAにターゲットすることで デザインインプリメンテーションの時間を短縮するツール。新しいアルゴリズムの消費電力、スループット、パフォーマンスといったデザイン要件への最適化が容易にできる。
  • ディスプレイターゲットデザインプラットフォーム (TDP) : ザイリンクスのKintex-7デバイスとアライアンスプログラムのメンバーである東京エレクトロンデバイス (TED) のディスプレイリファレンスデザインを使い、プロ向けスタジオモニタや先端ディスプレイ開発において、4本の1080pビデオストリームを4Kマルチビューアにシームレスに表示できるほか、1本の1080pビデオストリームをフル4Kの解像度にアップスケールすることができる。

(山下香欧)