株式会社タムラ製作所は、11月14日から千葉・幕張メッセにて開催されるInterBEE 2012にて、業務用デジタルオーディオミキサーとデジタルワイヤレス関連の新製品を中心に展示する(ホール4 ブース番号4405)。

デジタルオーディオミキサーでは、フラグシップモデル「NT880」と、よりコンパクトなサイズの新製品「NT660」を展示する。

NT880は、ルーター(10240×10240)と最大1024ch音声信号処理可能なDSP COREを実装した、大規模システム向けのライブ放送対応デジタルミキシングコンソール。ベイアイソレート機能やオペレーターごとの専用AFL、PFL Bus、ヘッドフォンモニター系列など3人のオペレーターが作業できるシステムとなっている。独自の高速伝送プロトコルTR-NETでオーディオI/Oと音声処理ユニット間を接続した、低遅延の高速データ伝送を実現。業務用ミキサーとして、システム内すべてのユニット電源通信経路は2重化冗長の設計になっている。またブースでは、ポータブルミキサー「AMX-08」「AMX012」「AMX-12D」の3機種も展示される。

ワイヤレス機器では、コンパクトで高音質なリモコンチャンネル設定型デジタルワイヤレスマイクロフォンシステム、新機能を搭載しリニューアルした、デジタルワイヤレスインターカムなどを展示する。

デジタルワイヤレスマイクは、周波数はB型アナログシステムと同じ800MHz 帯でありながらデジタル方式のため、外来電波に強い教室や会議室に最適なワイヤレスマイクシステム。デジタルワイヤレス受信機に向けてマイクの電源を入れるだけで、マイクのチャンネルが自動設定できる。受信機にはアンプ・スピーカーも実装されたオールインワンおよび1Uタイプで2チューナー実装された2モデルが用意されている。チャンネルは一部屋で最大15チャンネルまで設定が可能。

またPHSの基本技術を利用した放送・劇場・ホール・産業用のデジタルワイヤレスインターカムも展示する。通信方式がマルチキャリアTDMA-TDD方式で、伝送速度は384kbit/sである。

主装置-親機間の接続ケーブルの長さは150メートルだが、オプションの長距離用CSコントロールユニットを使えば、800mまで延長可能となる。さらにブースでは、2013年度発売予定のFM70MHz帯送り返しシステムも初展示する予定。

(山下香欧)