ジャパンケーブルネット株式会社(JCN)は11月28日より、KDDIが開発したAndroid 4.0搭載のケーブルテレビ向けSTB「Smart TV Box」(パナソニック製)を使った新サービス「JCNスマートテレビ」を開始した。「Smart TV Box」は、日本ケーブルラボが策定した次世代STB(ハイブリッドボックス)の仕様に基づいた、Android 4.0対応としても市場初めての製品。

JCNスマートテレビでは、Smart TV Boxを接続したテレビで地上デジタル放送、BSデジタル放送、CATVの受信と録画(外付けHDD)といったケーブルテレビサービスのほか、STB向けアプリとGoogle Playの各種アプリが利用できる。LISMO WAVEアプリで全国民放52局のFMラジオ放送が聴けるインターネットラジオも楽しめる。STBが実装する3チューナーにより、視聴中のチャンネルのほか、同時に2つのチャンネルまで録画できる。スマートフォン、タブレットといったモバイルデバイスではリモートコントロール機能が使える上、動画コンテンツやゲームが楽しめる連携機能も備える。

JCNではサービスを多チャンネル放送サービスとインターネット接続サービスをセットにした「スマートマックス」、NEC製の10.1型タブレット端末「LifeTouch L」を同梱する「スマートマックス with タブレット」として提供する。多チャンネル放送では、地上デジタル放送、BS・CS多チャンネル放送の72チャンネル以上が視聴でき、インターネット接続サービスでの帯域は下り100Mbps、上り10Mbpsとなる。

利用料金は、スマートマックスが月額9450円から。LifeTouch LはDLNA準拠で、SD画質放送のワイヤレス視聴や、録画したコンテンツを屋外でも視聴できるほか、タブレット端末からのペアレンタルコントロール(視聴年齢制限)設定に対応する。またSTB自身にはデータ記録用媒体がないため、アイ・オー・データ製のUSB接続HDD (2モデル:1TB/2TB)を別途販売している。

さらにKDDIが自社のスマートフォン向けに提供している定額制の有料アプリのダウンロードサービス「auスマートパス」も利用できる。auスマートパスで提供するアプリは100本前後。2013年1月にはVODサービスの「ビデオパス」、定額制音楽配信サービスの「うたパス」も提供できる予定。

(山下香欧)