イッツ・コミュニケーションズ株式会社は、イッツコムチャンネルで放送する自主制作番組において、ファイルベースおよびベースバンド処理をARIB TR-B32ラウドネス(「デジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用規定」)に対応するシステムを完備した。システム構築は株式会社コンドーブロードキャストが担当。

ノンリニア環境で編集した番組コンテンツはNASサーバーに保存され、英emotion Systems社製 「eFF」ラウドネスメーターソフトウエアに自動的に適合チェックされ、補正される。番組コンテンツは基準を揃えた上で送出用ビデオサーバへ転送される。eFFの処理速度はリアルタイムの10倍速以上という。生放送番組に関しては、副調整室に導入した、カナダ製ミランダテクノロジーズ社製ラウドネスプロセッサにより、ベースバンド上でメーターを見ながら自動的に基準を揃える。

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いずれも制作者の負荷を軽減し、安全な番組を制作することに配慮されており、同社の従来のワークフローを大きく変えることなく対応できたという。最近ではケーブル局間での番組交流が活発化しており、イッツ・コミュニケーションズがラウドネス運用に適合した番組素材を提供できるようになったことで、ラウドネス対応について業界全体の認知向上にも寄与できる、としている(ライフソリューション本部メディア・コンテンツ部齋藤健太郎氏によるコメントより)

eFFは、MXFフォーマット(XDCAM HD422/420)、MOV、RAW-MPEG、WAVとAIFFオーディオフォーマットに対応。CM納品フォーマットで作成されたビデオファイルの本編のみを抽出してラウドネス測定ができる。

(山下香欧)