Mobile Viewpointから、何度かの実証試験を経てAppleから承認が下りたという、ENGアプリ「WMT Live」がリリースされた。
https://itunes.apple.com/ja/app/wmt-live/id579277056?mt=8

iPhoneのカメラから記録している映像もしくはMOVフォーマットで記録した映像ファイルを、Mobile ViewpointのサーバおよびFTPサーバを介して転送およびストリーミング再生できるもの。iPhone 4/5からバックエンドサーバへの転送は2秒ほどの遅延だけで済むという。

ファイル転送には独自のビデオ管理アプリケーションを使用する。アプリは無償で提供される。現在は、トライアル用のアカウントも無償で発行してくれる。同社の主力モバイル中継システムで現地取材陣が使う収録カメラをiPhoneに置き換えたコンセプトである。

WMT Expert

同社の主力モバイル中継システムWMT Expert(写真左)は、システムをバックパック1つに収めたもので、現場ではカメラで収録しつつ、8つの携帯ネットワーク(LTE、HSPA+、HSUPA、HSDPA、UMTS)およびWi-Fi・イーサネットと現場で使えるネットワーク帯域を収束して、最大5Mbpsの帯域でコンテンツのアップロードが可能となっている

Mobile Viewpointと英BBCが共同で開発したというContinuous Picture Technologyは、夏季オリンピック開催の前に行われるトーチリレーの中継放送で同社のモバイル中継システムと共に採用され、昨年度のIBCで技術賞を受賞している。

(山下香欧)