Netflixをテレビで視聴している人が急速に増えてきていることが、米調査会社NPD Connected Intelligenceの公式ブログによって分かった。

昨年最後の四半期では、テレビをインターネットに接続している人たちの40%はNetlixを視聴しているという。そしてストリーミングビデオの視聴者達もPCでの視聴から、大きなスクリーンでの視聴へと移行している動きが見られるという。現在、LG電子やサムスンのインターネットTV(スマートTV)には、Netflixのアプリが搭載されている。

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Netflixは、ケーブルや衛星などマルチチャンネル番組配信業者(MVPD: multichannel video program distributors)の番組リスト上に存在しないにも関わらず、四半期だけでインターネットTV所有者の20%以上が、PCからテレビに切り替えてNetflixを視聴するようになっている。特に18~24歳の若者層においては過半数以上がその傾向にある。別の角度から見れば、従来のテレビ番組方法から外れて、魅力あるコンテンツを探して視聴する傾向が増えると予測される統計が出されたということである。

「Netflixはテレビチャンネルではない」「もはや、テレビをつけて、チャンネルを回して番組を見るといった習慣はなくなってきている」と、NPDデバイス担当主任のジョン・ブッフォーニ氏はブログで説明している。Netflixは、従来のチャンネルではなく”メニュー先”となることで、テレビの定義を変えたとしている。

現在のNetflix加入者数は全米で2710万人。J.P.モーガンでは、この新四半期(1月~3月)で100万以上の新しい加入者が増えると予測している。Netflixは昨年末に大手ディズニーとコンテンツ契約をしており、今後ディズニー、マーヴェル、ピクサーからのメジャーな映画コンテンツやディズニーチャンネルの番組がNetflixから楽しめるようになる。

(山下香欧)