ATEM Camera Converter

Blackmagic Designの発表によると、テキサス州オースティンで毎年開催されているコンベンション、サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW) Gaming 2013のプロフェッショナルeスポーツ・トーナメントにおいて、IGN Pro League(IPL)が、Blackmagic DesignのATEM Camera Converter、Micro Videohub、Videohub Master Control、H.264 Pro Recorder、DeckLink Quad、Mini Converterシリーズを導入したという。

27名のトッププレーヤーが世界各地からIPLに招待され、賞金とランキングをかけて「スタークラフト2」、「リーグ・オブ・レジェンズ」、「ワールド・オブ・タンクス」をプレー。トーナメントの最中、各プレーヤーはゲームプレー用のコンピューターを備えたデスクに座り、観客は正面に設置された54インチのLEDスクリーンに向かい合う形になる。スクリーンには、プレーヤーの名前や視聴者による勝者予想投票の結果など、IPLのウェブアプリケーションからロゴや情報が表示される。

同アプリケーションは「Caspar」と呼ばれるオープンソースプログラムで運用されている。Casparは、もともと放送グラフィックス用にスウェーデン政府が開発したプログラムで、IPLの使用に合わせて改良しているという。動的データはAdobe Flash Playerで作成し、CasparシステムからDeckLink Quadカード経由で複数のMini Converterに送り、54インチのスクリーンへとフィードする。DeckLink Quadカードを使用することで、4台のグラフィックス用コンピューターを4~8面のスクリーンへとフィードできるという。

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Micro Videohub

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Videohub Master Control

システムの中心となったのは、Micro VideohubとVideohub Master Controlだ。これらの機材を使用して、Casparグラフィックス、スイッチャーからのフィードがルーティングされ、スイッチャーがオフラインになっている場合は、ビデオ再生が直接ルーティングされた。これらのフィードは、センターステージに設置された、対角線およそ6.4mの大型スクリーンへと送信され、ロゴや広告、スポンサー情報などがスクリーンに表示された。多数のグラフィックを扱う際、IPLはMicro Videohubを使って入力を変更し、観客の視聴体験の邪魔にならないようにしたという。IGN Entertainmentのeスポーツ部門ビデオプロダクションマネージャーのトレーシー・ピーターソン氏は次の様に語っている。

トレーシー・ピーターソン氏:「リーグ・オブ・レジェンズ」は現在世界で最も人気のゲームです。プレーヤーは多くの選択肢の中からキャラクターを選択できます。視聴者にはそれぞれお気に入りのキャラクターがいるので、このキャラクター選択は、同イベントの中でも儀式的な意味合いを持っていると言えます。ゲームのアニメーションとIPLのグラフィックシステムを使用して、キャラクター選択の際に、各キャラクターを紹介する短いヒーローアニメーションを流しました。これは、本イベントの前に観客を盛り上げる役目を果たすので、完璧に仕上げる必要がありました。グラフィックはMicro Videohub経由でDeckLink Quadカードから直接送信し、センターステージのスクリーンで流しました。また、この作業にMicro Videohubを使用することで、プログラムとCasparフィード間をシームレスに切り替えられました。

私たちは、ステージショーに多額の資金を投入して、これらのショーをTwitch.tvでライブ配信し、さらに1時間後には収録した各試合をYouTubeとIGNのシンジケート(番組販売)チャンネルで配信しています。H.264 Pro Recorderで高品質のデジタル動画をキャプチャーし、直接インターネットにアップロードします。これらの機材はあらゆる環境で優れた機能を発揮するだけでなく、設定や操作も簡単です。