株式会社JVCケンウッドは、8K解像度表示を実現した業務用”D-ILA”プロジェクター「DLA-VS4800」をJVCブランドより発売すると発表した。発売時期は2013年3月下旬を予定しており、価格はオープン。市場想定価格は2,500万円前後(レンズ別売 )。同社によると、8K対応業務用プロジェクターとしては世界初の量産モデルとのことだ。

本機は、独自開発による約1000万画素の「1.27型4K2K”D-ILA”デバイス」と、新開発の”e-shift”デバイスで構成する”e-shift”テクノロジーを搭載した新開発の光学エンジンにより、4Kの約4倍の8K(8192×4800)解像度で表示が可能なプロジェクター。”e-shift”テクノロジーとは、同社とNHK(日本放送協会)、財団法人NHKエンジニアリングサービスが共同開発した小型スーパーハイビジョンプロジェクターに搭載している技術のこと。

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e-shift テクノロジー概念図

新開発の光学エンジンを採用することにより、”D-ILA”デバイスとワイヤーグリッドの組み合わせでネイティブ10000:1の高コントラスト比を実現。深くリアルな黒の表示や、より臨場感・奥行き感のある映像再現が可能としている。同社は今後、プラネタリウムやミュージアム、シミュレーションなどでの投写映像、CADによるデザイン・設計用映像、会議用映像や監視映像など、大画面・高精細映像を必要とするさまざまな用途に向けて本機を提案していく予定。