オートデスク株式会社は、同社の3DCGアニメーション制作ソフトウェアの新バージョン2014を、2013年4月12日(金)より出荷開始する。これらをパッケージにした「Autodesk Entertainment Creation Suite 2014」も同日より出荷を開始する。本製品群は4月8日より米ネバダ州ラスベガスにて開催される2013 NAB SHOWの同社ブースでも展示が予定されている。

今回の新バージョンでは、3DCG制作におけるより高度なリアリティ表現や、制作プロジェクトの業務ワークフローをより効率的に進めるための機能強化が行なわれているという。たとえば「Autodesk 3ds Max」ではビューポート描画の高速化やDirectX 11のサポート、レンダリング機能の強化などが図られている。今回のバージョンよりWindows 8を正式にサポートしたほか、64bitのみのサポートとし、32bitやWindows Vistaを非サポートとするなど動作環境にも変更がある。

なお、出荷開始日の4月12日(金)に今回発表された各ソフトウェア新バージョンを紹介するラウンチイベント「New Year, New Tools, Come See 2014 UNFOLD ~M&E 2014 発表~」を秋葉原UDXシアターおよびライブストリーミング中継にて開催する。イベントへの参加は無料だが、事前の申し込みが必要。詳細は下記のイベント公式ページにて確認してほしい。イベントの模様はPRONEWSでもレポート予定だ。
http://www.info-event.jp/autodesk/unfold2014/
製品の主な特長や提供価格、Creation Suiteの内容構成は下記の通り。

(価格はいずれも税込希望小売価格)

Autodesk Entertainment Creation Suite 2014 のラインアップ
Autodesk Entertainment Creation Suite Standard 2014 内容構成
本体:845,250円 Subscription:127,050円
  • Autodesk Maya 2014
    または Autodesk 3ds Max 2014
    または Autodesk Softimage 2014
  • Autodesk MotionBuilder 2014
  • Autodesk Mudbox 2014
  • Autodesk SketchBook Designer 2014
Autodesk Entertainment Creation Suite Premium 2014 内容構成
本体:997,500円 Subscription:150,150円
  • Autodesk Maya 2014
    または Autodesk 3ds Max 2014
  • Autodesk Softimage 2014
  • Autodesk MotionBuilder 2014
  • Autodesk Mudbox 2014
  • Autodesk SketchBook Designer 2014
Autodesk Entertainment Creation Suite Ultimate 2014 内容構成
本体:1,228,500円 Subscription:196,350円
  • Autodesk Maya 2014
  • Autodesk 3ds Max 2014
  • Autodesk Softimage 2014
  • Autodesk MotionBuilder 2014
  • Autodesk Mudbox 2014
  • Autodesk SketchBook Designer 2014
各アプリケーションの新機能概要
130327_maya2014_570px.jpg Autodesk Maya 2014
本体:535,500円 Subscription:102,900円
  • 注記やメモをシーンデータに直接書き込めるグリース・ペンシル機能を新規に搭載
  • Viewport 2.0 の機能強化により、制作過程でも完成段階に近い品質で確認することが可能
  • シーン アセンブリ、ファイル パス エディタ、URI (Uniform Resource Identifier) サポートツールなどを新規に搭載し、膨大かつ複雑なシーンの構築・管理がより簡単に

130327_3dsmax2014_570px.jpg Autodesk 3ds Max 2014
本体:535,500円 Subscription:102,900円
  • キャラクターに本物の人間のような反応や行動を取らせ、大規模な群衆を作る作業を短時間で可能にする Populate 機能を新規に搭載
  • パーティクルフローの表示スピードが向上
  • ビューポイント機能の強化により Microsoft DX11Shader に対応
  • 3D シーンと背景イメージを簡単な操作で正確に合わせることが可能なパース マッチ機能や、ベクターデータ マッピングを可能にする ベクトルマップ を新たに搭載

130327_softimage2014_570px.jpg Autodesk Softimage 2014
本体:577,500円 Subscription:226,800円
  • カメラシーケンサ ツールセットを新たに搭載し、オリジナルのアニメーションデータに変更を加えずに複数のカメラショットを編集でき、シーン間の直接的な操作を実現
  • CrowdFX と ICE (Interactive Creative Environment) の機能を強化して、パス、パーティションのコンセプトを、ICE のどの場面とも組み合わせることが可能
  • ビューポイント機能の強化により、より忠実な相互運用性を実現
  • Autodesk FBX 2014 のフォーマット形式で、アニメーションのデータ互換をより強化し、既存パイプラインへの統合を容易に

130327_motionbuilder2014_570px.jpgAutodesk MotionBuilder 2014
本体:614,250円 Subscription:122,850円
  • Linux OS をサポート
  • モーションキャプチャ ワークフロー機能を強化して、位置設定、計測、対象の選択の操作が簡易に
  • カスタムビューポートのレンダリング能力を向上
  • アセットを外部参照するための API をサポート

130327_mudbox2014_1000px.jpg Autodesk Mudbox 2014
本体:115,500円 Subscription:17,850円
  • 新機能リメッシングを搭載し、ポリゴンの流れの再構築や、モデルの詳細形状を損なうことなく必要なレベルでポリゴンの生成を調整可能
  • マルチタッチ操作機能の強化により、指の動きやジェスチャーで直感的な操作が可能