米AppleのiTVの噂は常々だが、今度は4K解像度(3840×2160)のUHDで市場に投入するという。この報道は台湾のDigitimesから派生して、今や米国のメディアを賑わせている。iTVは音声/モーションコントロールのほか、インターネット接続機能が搭載されるといわれている。(※画像は現行のApple TV)

情報源によると、Appleと製造パートナーFoxconn Electronicsは大量生産のスケジュールについて、長い間話し合いを持っているというが、並行してAppleは信頼性の高いパネルサプライヤーを探しているという。というのも、ほとんどのUHDパネル製造社は台湾に集中しているが、年内は中国ベースのTVメーカーからの受注でフル稼働となる恐れがあるからだ。

Appleは、自社サプライチェーンの製造ラインの中でも、見直しを図ってUHDパネルを製造する可能性を探っている。しかし実際の調達先としてはLG Displayが挙がってきており、もしLGで量産が受けられれば、年末商戦にはiTVが市場に投入できる見込みと言われている。

しかし、新しくコンシューマ市場に登場した4K UHDは、大型ディスプレイでハイエンド向きとなっており、Appleがターゲットとしている42-55型のレベルとは程遠いため、どの報道でも今回のDigiTimesの情報は信ぴょう性が薄いとしている。ウォールストリート・ジャーナルの昨年12月の報道では、AppleはFoxconnおよびシャープと連携してiTVの初期プロトタイプの検証を始めたところだった。

(山下香欧)