TBSテレビとBS-TBSでは、ドキュメンタリー番組「THE 世界遺産」の特別編「THE 世界遺産 4K Premium Edition(仮)」を4Kカメラで撮影する。4Kでの撮影によって、映像コンテンツの表現力および品質の向上と、世界遺産映像資料としての価値の向上を目指す。

常に最先端の映像技術で世界中の文化遺産や自然遺産を伝えてきた「THE 世界遺産」だけに、昨年京都で開かれた世界遺産条約採択40周年の記念会合に合わせて放送された「古都京都の文化財(日本)」篇(11月11日放送)でも、番組スポンサーでもあるソニー社のCine Alta F65(F65RAW)による4K撮影を行って制作している。撮影は、F65/SR-R4により、DCI準拠のフル4K(4096×2160)/60pで行った。

今回の撮影にもソニーF65を採用。4Kカメラで撮影した映像は、カラーグレーディングシステムを使い1080/60pに変換してオフライン編集、BS-TBSで放送する。4Kですべてを撮影したテレビ番組のレギュラー放送は日本初という。

放送開始時期は2013年6月で、毎月1回の頻度で2014年3月まで放送する。第一弾、第二弾となる番組素材の撮影のために、エジプトやイタリアで既にロケを実施しているという。またTBSでは、海外での放送や、インターネット配信も視野に入れているという。

(山下香欧)