Huluの売却が再度湧き上っている。衛星放送の米DirecTVやケーブルテレビの米Time Warner Cable、米News Corporationの元社長であるPeter Chernin氏率いる投資家グループなどが買収案を提示している。米国報道によると、投資会社の米Silver Lake Partnersや米KKRも加わり、現在の買収提案企業は7社になった。

Huluの売却を巡っては2011年に一度、共同出資会社4社で話し合いがもたれていた。しかしNews Corp.とウォルト・ディズニーの間で合意に至らず、取り消しとなっていた。今年に入ってChernin氏が5億ドルの入札に加え、債務の負担と特定の付加価値を添えて買収を提案している。またDirecTVら3社が、少なくても10億ドルを提示して買収を提案しているとう。これらの高額な値付けは2年前にGoogle社が40億ドルを提案しておきながらも合資会社が動じなかったからという説もある。Hulu側は数週間中に入札者7社を3〜4社に絞って進めていくという。

Huluの月額7.99ドルで広告フリーの有料サービスの会員数は約300万人で、昨年の収益は前年度比65%アップの6.95億ドルが確定されている。対して競合である米Netflixの昨年付の有料会員は約2940万人、収益は9.45億ドル。
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(山下香欧)