ソニーピクチャーズとウォルトディズニーが、韓国で上映中の映画作品をストリーミングで提供するVODサービスのトライアルを行っていると、米国報道たちが伝えている。二大スタジオが始めたトライアルサービスでは、上映開始から1か月程度たった作品が、個人が加入しているケーブルや衛星サービス、インターネットサービスを通して、自宅で観られるというもの。現在は、「ジャンゴ」「シュガーラッシュ」「ブレイブ」が視聴できる。

韓国の映画市場の規模は世界で8位であり、合わせて海賊版の流出の問題も深刻なものとなっている。今回のトライアルは、権利違反を差し止め、またスタジオ側で懸念している、売上が下がる一方のDVD事業のリプレイスとしての案である。

米国では、上映中の作品をオンラインで提供する類似ケースとして、この5月に映画「Upstream Color」が上映終了前にiTunesやAmazonのインスタントビデオで公開された。また2年前には米衛星事業者DirecTVが月60ドルのプレミアムサービスとして、有数な配給元の作品を上映終了から60日以内にVODで提供するサービスを試みたが、劇場側から売上に影響するとして激しい反論があったために正式的なサービスとして成立できていない。過去には、劇場側と利益シェアができるビジネスプラットフォームに、劇場チケットに追加料金をつけて、オンラインでも映画を視聴できるサービスも検討されたという。

今回のトライアルでは、有料テレビの加入者向けに、スーパープレミアムサービスとして一作品につき9ドルで始められており、このサービスモデルから生まれる利益は期待値が高いものとなっている。ソニーとディズニーは、映画市場第8位の韓国で確立できれば、そのまま他国でも展開する意向も示しているという。

(山下香欧)