ティアック株式会社は、同社の放送業務用レコーダー/プレーヤー「HSシリーズ」互換の波形/プレイリスト編集ソフトウェア「TASCAM HS Editor」の発売を開始した。受注生産品で、希望小売価格はオープン価格。市場想定価格は税込み126,000円前後。

TASCAM HS Editorは、同社の放送業務用レコーダー/プレーヤーHSシリーズにおける編集や仕込み作業を支援するWindows/Mac対応ソフトウェア。HSシリーズとの高い互換性が特長で、ソフトウェア内の構成はHSシリーズの構成に倣ったものとなっている。HSシリーズ本体を必要としないオフライン動作に対応しており、HSシリーズ本体で編集するような感覚で仕込み作業を行うことができる。

収録素材の確認や編集に適したタイムラインモードと、ポン出し素材の仕込み、編集に適したプレイリストモードも搭載。収録後の素材編集から送出用ポン出しプレイリストの編集まで、TASCAM HS Editorで行うことが可能だ。プレイリストモードでは、BWF-Jフォーマットに対応し、JPPAに準拠したプレイリストファイル(.ppl)の作成と保存が行える。RC-HS32PDなどの専用ポン出しコントローラーを模したGUIでは、任意のファイルをドラッグアンドドロップでそれぞれのパッドに割り当て、それぞれFADE IN/OUTやSTART/ENDポイントなどの異なった編集が可能だ。

TASCAM HS EditorにはFTPクライアント機能を搭載。LAN経由で接続されたHSシリーズにアクセスして、データ移動も容易に行える。オーディオの入出力ドライバーとして、MacではCore Audio、Windowsでは標準ドライバーに対応する他、ASIO対応インターフェースをモニター用デバイスとして使用可能だ。TASCAMのオーディオインターフェースについては動作確認情報を順次公開するとしている。