YouTubeの創立者2名が、今度は動画制作を身近にするサービスを開始した。2名が立ち上げた新興企業である米AVOS Systems社から「MixBit」モバイルアプリがリリースされた。個人で撮った動画を共有してオリジナル動画を作っていく、というもの。

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モバイルデバイスなどで撮った動画をMixBitアプリの編集ツールで編集して、一般共有サイトやMixBit.comに公開する。撮った動画クリップの尺は最長16秒まで。これら動画クリップをリミックスする。作れる動画クリップは最長1時間まで(256クリップまで)。自分で撮った動画がなくても、一般サイトにある版権フリーの動画クリップやMixBitで公開されている動画クリップをリミックスできる。編集で使った動画クリップは、再編集するときに利用しやすいように、それぞれエレメントとして保存されているが、再生時には1つのシームレスな動画となる。再生プレイヤーの下には、各クリップの尺が感覚的にわかるようカラーバーで表示されている。

短い動画クリップをつなぎ合わせることで、各個人で違ったメッセージを伝える動画に生まれ変わるかもしれない。「YouTubeでは動画配信というものを民主的に変えたくて始めた。今度は動画制作そのものを民主的なものに変えていきたい」とYouTubeおよびMixBitの創立者の一人、チャド・ハーレイ氏は発表文で述べている。

MixBitアプリは現在、iOS専用の無償アプリ。Android版は現在開発中で、今年9月末までのリリースを目指しているという。

(山下香欧)