米国ユタ州にある総合大学Brigham Young University(ブリガムヤング大学:BYU)が運営する放送局(BYUB)のライブプロダクションでは、ファイルベースワークフローで必要なプロダクションサーバを新しく導入する。さまざまなメーカーのプロダクションサーバを揃えて、長期にわたり検証を行った結果、米アベカス社のMiraを採用することにした。

BYUBが手掛けるBYUtvは、ケーブルおよび衛星を通じて全米国で放送されている。カレッジスポーツの中継からオリジナル製作のコメディ、ライフスタイル、ドキュメンタリーから、ディズニークラシックや音楽番組を放送している。昨年度に125回もスポーツ中継を行っており、昨年度のエミー賞においては、フットボール中継やオリジナル番組を含めて11個もエミー像を獲得している。

今回導入されるMiraサーバシステムは、3台の4チャンネルモデルで構成される。2台のMiraシステムは、放送コントロールルームに設置され、アニメーションビデオ、キー+オーディオ、プロモーションビデオおよびスタジオセットのディスプレイ再生用に使用される。もう1台は中継車にスイッチャーとの連携クリップサーバとして実装される。

BYUBでは新しくプロダクションサーバを選択するにあたり、使いやすさ、仕様、機能、システム構成から、運用の柔軟性、マルチコーデックの対応性やコストパフォーマンスを様々な他社メーカーのサーバシステムを揃えて比較検証を行った。BYUBが業務ワークフローのフォーマット化を進めている中、逐次追加されてくる仕様要求にも応えらえると見込んでMiraサーバを選択したと、BYUB放送の技術運用担当部長ブランドン・スミス氏は説明している。

検証の際に特に重要視されたのは、既存のスイッチャー(Sony MVSモデル)との親和性だったという。相互間のインターフェイスは迅速なレスポンスを実証することで、このコンビネーションの構成は、多くの現場実績がある。新しいワークフローでの運用は今週から開始される。

(山下香欧)