パナソニック株式会社が9月6日からドイツで開催されるIFA2013で4K対応テレビを初披露すると、業界メディアが伝えている。同社が今秋にも4K対応テレビを日本と欧州、北米で発売することは、各社メディアが7月に伝えていた。他社メーカーと同じく、2014年のサッカーW杯ブラジル大会に合わせて4K放送が始まり需要が高まると判断したため。

ディスプレイパネル市場に精通した情報を提供している台湾のDigiTimesでは、ディスプレイサイズを50型、58型、65型とまで公表している。DigiTimesによると、液晶パネル製造会社Innoluxが今夏からパナソニックと東芝に3種類のサイズのウルトラHD液晶パネルを提供しているという。ただパネルは、ウルトラHD標準基準として提案されているRec.2020のカラースペースにはフル対応していないらしい。

パナソニックは、今春開催されたCESでは、56型の4K OLEDディスプレイを参考出展していた。今回話題に上がっている4K UHDはIFA2013で発表され、9月中にいずれかのモデルは出荷が始まるとしている。

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また4K放送に対応したブルーレイディスクレコーダーやビデオカメラなど周辺機器の発売も検討している。今春のNABでは、4K対応のカムコーダと、Android OSを採用するというAVC-Ultraコーデック対応VARICAMのモックタイプを参考出展していた。当時は肝心のカメラセンサーについては開示されていなかったが、6月になって半導体メーカーのIMECから、パナソニックに12ビット4K2K@60fps画像をキャプチャすることができるCMOSイメージセンサーを供給することが発表されているため、今月中旬に開催されるIBCでは、カメラ製品についても何等かの進展が発表される期待が持てる。

(山下香欧)