ソニーは、4K(4096×2160または3840×2160)/60p撮影に対応した業務用4Kハンディカムコーダー「PXW-Z100」を、2013年11月6日より発売する。希望小売価格は税込み672,000円。9月5日に発表された民生用4Kカムコーダー「FDR-AX1」の業務用モデルだ。レンズや筐体などはFDR-AX1と基本的には共通。

PXW-Z100の機能として、フル4K解像度(4096×2160)/60fpsの撮影にも対応(FDR-AX1はQFHD 3840×2160のみ)。記録形式はCineAlta 4Kカメラ「PMW-F55」と同じXAVCフォーマットを採用。映像サンプリング処理4:2:2 10bit イントラフレーム方式、4K/60p時で最高600Mbps、1080/60p時で最高223Mbpsの高画質記録が行える。Long GOP記録モードやAVCHD記録機能追加は2014年夏のファームウエアアップデートで無償提供予定としている。

FDR-AX1と同様4K映像をHDMI1本で出力できるほか、3G HD-SDI端子も装備されており、1080/60pまでの映像をSDI経由で出力可能。4K収録時にもHDMI出力と独立してHD-SDI出力が行える。

その他にもSlow&Quick(HDのみ最大60fps)、Wi-Fiリモートコントロール機能、TimeCode/User Bit記録、ダウンコンバート機能等に対応する。

■業務用と民生用の比較
PXW-Z100 FDR-AX1
希望小売価格 672,000円(税込) オープン価格
市場想定価格 550,000円 420,000円
画素数
  • 総画素:約1890万画素
  • 有効画素:約880万画素
  • 総画素:約1890万画素
  • 有効画素:約830万画素
焦点距離(35mm換算)
  • 30~600mm
    (4096×2160時)
  • 31.5~630mm
    (3840×2160/1920×1080時)
  • 31.5~630mm
    (3840×2160/1920×1080時)
記録フォーマット
  • 4K/QFHD/HD
    XAVC Intra 422 MXF
  • QFHD/HD
    XAVC Long GOP MXF(2014年夏予定)
  • AVCHD2.0(2014年夏予定)
  • QFHD/HD
    XAVC S MP4
  • AVCHD2.0(2014年夏予定)
動画記録画素数
  • 4K:4096×2160/3840×2160
  • HD:1920×1080
  • 4K:3840×2160
  • HD:1920×1080
出力端子 HDMI / SDI HDMI
業務用のみの機能
  • HD-SDI(4K出力は不可)
  • Slow&Quick(HDのみ最大60fps)
  • Wi-Fiリモート
  • Time Code/User Bit記録
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XDCAMロゴが印字されている。CineAltaを除く、MXFフォーマットを採用する業務用カムコーダーがXDCAMの定義だ

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バッテリーにはインフォリチウムLバッテリーを利用する。XQDメモリーカードスロット開閉蓋の色は筐体と同じブラック。FDR-AX1とは異なるカラーリングだ