一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟(JCTA)が展開している、ケーブルテレビ事業者間の全国番組流通システム「AJC-CMS」(All Japan Cable TV Contents Management System)と、インターネット経由の一般視聴者向けビデオオンデマンドサービスの「milplus(みるプラス)」のシステムが連携され、本日11月25日から本運用が開始された。

今回のシステム連携により、ケーブルテレビ事業者は自社のコミュニティチャンネルで流した番組を、milplusのシステムへ簡単に登録できるようになる。つまり、各ケーブルテレビ局は、コミュニティチャンネルのコンテンツ拡充を期待できる。

AJC-CMSは、ケーブルテレビ事業者285局(242社)と、番組供給事業者7社(8チャンネル)が使用している番組配信システム。11月15日現在、毎月1000~2000の番組がAJC-CMSを利用してケーブルテレビ事業者間で配信しているという。

milplusはPCやスマートフォンなどのマルチデバイスで視聴できるケーブルテレビ加入者向けのIP-VODサービスで、2013年8月より本格的にサービスが開始された。iOSデバイスで視聴するためのアプリは年内にリリース予定となっている。

JCTAでは、総務省「放送サービスの高度化に関する検討会」に基づき、業界連携を推進するケーブル・プラットフォームの構築をめざしており、「AJC-CMS」を、その重要な機能の一つとして位置付けているという。

今回milplusとシステム連携を手始めに、IP化に対応することによって今後も引き続き、国内外の様々な視聴者に提供できるプラットフォームの実現に向けた取り組みを進めていく模様。

(山下香欧)