株式会社テレビ朝日とアシアル株式会社が共同開発した、ハイブリッドキャスト開発支援ツール「Monaca for Hybridcast」のベータ版が提供開始となった。

両社は、「よゐこの無人島0円生活 5時間SP」(2013年9月1日放送)で実施した、視聴者参加型セカンドスクリーンサービス「とったどー!よゐこの無人島0円ゲーム」のハイブリッドキャスト版を共同で開発している。

Monaca for Hybridcastは、ハイブリッドキャスト向けのHTML5コンテンツを開発するための支援ツールで、ユーザーはパソコン上のブラウザからクラウドにあるツールにアクセスし、テレビの画面上でハイブリッドキャスト用のHTML5コンテンツを表示・動作させながら、動作の確認とデバッグが行えるようになっている。

Monacaはアシアルが開発した、iOS、Android、Windows 8に対応したクラウド型のハイブリッドアプリ開発プラットフォーム。これを今回、ハイブリッドキャスト仕様に開発した。従来のHTML5コンテンツ開発環境では、テレビ画面でエラーメッセージやネットワーク通信状況を確認するための手段が十分でなく、画面操作もテレビリモコンを使う方法で、テレビの画面上でのデバッグが困難で開発効率は決してよいものではなかったという。

2014年2月下旬に放送予定のハイブリッドキャスト実証実験番組「クレヨンしんちゃん」のハイブリッドキャストコンテンツは、Monaca for Hybridcastを活用して開発されている。

アシアルでは正式版のリリースに向けて、各種ライブラリや開発環境を拡張していく予定。

(山下香欧)