CES2014では新しく75モデルもの4K UHD TVがフロアに登場したが、8K放送を予定している韓国と日本のテレビメーカーからは一歩進んだ、Quad Ultra HD(QUHD、7,680 x 4,320)によるフラットスクリーンが参考出展された。

サムスンは技術展示として、初めて98インチサイズのQUHD TVを展示。CBSの番組に登場するロビン・スパークレスの“モールに行こう”をモデルにしたコンテンツの上で、虫眼鏡で一部をズームし高精細性をアピールした。

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3年前のIFAで世界初として既にQUHD TVを登場させたシャープからは、裸眼3Dに対応させた85インチの液晶ディスプレイを展示した。こちらの表示は片目で4Kということになる。裸眼3Dの技術はドルビーとフィリップスが開発した「Dolby 3D」によるもの。今までのシャープのQUHD TVに比べて3Dの奥行がある分、視角は狭くなったという。Dolby 3Dは昨年のNABでキャメロン/ペース・グループと共に裸眼3Dを一般家庭へも浸透させようとする活動を行うことで合意している。

NHKでは、2016年のリオ夏季オリンピックを目標に8K放送を実現させるための様々な技術をメーカーと共同開発しており、シャープとは8K対応の85インチ液晶ディスプレイを共同開発している。

(山下香欧)