米CinedeckからMX 4Kディスクレコーダーが発表された。既存のMXディスクレコーダーに4Kソースをベースバンドで入力できるようにアップグレードしたもの。HDコンテンツ編集と並行してUltra HDコンテンツデータを扱う作業環境をサポートするディスクレコーダー(DDR)だ。先週、米ロサンゼルスでHPA(ハリウッド・ポスト・アライアンス)主催の映画、テレビ番組プロダクション向けテクニカルカンファレンスにて初展示されているが、ライブソースを扱う中継車やスタジオのライブプロダクションでも活躍するDDRでもある。

本DDRは2チャンネル分の4Kソース入力を有し(4K/YUV10bit 30fps)、ソニーF55カメラなどからベースバンドで映像信号を入力して記録、同時にHDマスターおよびプロキシデータとH.264/AVCも生成できるようになっている。また入力4KカメラソースをリアルタイムにダウンコンバートしてHDオンセットモニターに再生できる。フロントパネルにはジョグ・シャトルが用意されている。

DDRの記録ストレージはSSDドライブ(8基)で、SANストレージに高速でデータ転送し、そのストレージから編集機で素材の編集が行える。またProResまたは独自のCineformプロファイルにエンコードする機能も持っている。また様々な汎用とカスタムのルックアップテーブル(LUT)に対応し、プロキシから再生モニター出力側に反映させることができる。

Cinedeckでは継続して対応デジタルカメラの機種やフレームレート、コーデック、カラースペースを追加していき、ソフトウェアアップグレードで対応させていくとしている。MX 4K DDRに搭載する最新ソフトウェア(バージョン5)では新しくXDCAM HD Op1A,AVC Intra-100 Op1A,D-10(IMX)Op1Aを追加し、また追っかけ編集、EDLにも対応している。4K RGBには年内に対応する予定。

(山下香欧)