GoProは6月25日頃ナスダック株式市場にて新規公開する。ティッカーシンボル“GPRO”で木曜日のナスダックで取引を開始する予定。全体の14%にあたる1780万株を公開することで、1日で4.2億ドルを調達できる見込みだ。1991年に4.33億ドルを調達したバッテリー会社・デュアセル以来、家電企業からの上場では最大級デビューになる。

GoProによると、予想では一株当たり21ドルから24ドルの間の値付け。よって企業価値は最大36億ドル(約3600億円)となり、Apple社よりもリッチな株価収益率を持つことになる。

2009年7月に製品を初出荷以来、900万台ものカメラを販売した。昨年だけでも400万台も出しており、アクションカメラが一般ユーザーからプロ用途まで幅広く浸透していることが分かる。先月申請したIPOによると、同社の13年通期の売上高は10億ドル弱、最終利益は6000万ドル。

GoProカメラは非常に優れたコンポーネントで作られている。カメラセンサーには、同類製品を市場に投入しているソニーから供給してもらっている(IMX117)。またテキサス・インスツルメンツやクアルコムAtheros AR6233、Ambarella(アンバレラ)A7-H.264コーデックチップといった最前線技術のチップセットを採用している。

(山下香欧)