米Topaz Labs LLC(Topaz Labs)の超解像処理技術を、映画製作で初めて用いられたインディーズ映画「Sounds」が、4月に開催された第41回WorldFestで多くの賞を受賞した。 WorldFestは米国で一番古い映画祭であり、また北アメリカでは三大国際映画祭の1つと言われている。このイヴェントでは500以上の作品が募集されて、細かいカテゴリ毎に評価、表彰される。 「Sounds」は、最優秀作品賞の「Remi賞」を3つ獲得し、このTopaz Labsの超解像度処理技術「Super-Resolution Technology(SRT)」は新技術賞として最高スコアを取得している。 「Sounds」は、SDから1080pへSRT技術により解像度を変換された作品で、この技術が採用されたのは、長編映画としては映画史上初めて。 SRTは通常、軍用の警察機関、スパイ衛星、CIA、ハイテク法廷の研究室、および米国警察機関で使用されており、今回のTopaz LabsからのSRT技術は初めて映画産業で起用された。 Topaz Labsは、映像・オーディオ技術において5つの著作権を持つ、Feng Yang博士が設立したソフトウェア技術開発会社。当社は、SRTをベースに、独自のビデオ画質を増進するアルゴリズムを起用してビデオ画質を改善する技術を生み出しており、典型的なスケーリングベースのエディティング・プログラムより効果的でハイクオリティな結果を得ることができる、という。この技術では、複数の隣接しているビデオフレームから画像情報を抜粋し、高解像度へ変換する際、それらビデオ信号の欠測値情報を引き出して再統合する。 SDからHD、またはHDから4Kの高解像度へ、低解像度側のオリジナルマスターからの解像度も同時に改善しながら変換できる技術で他に類がない。 「Sounds」は、米Ryan Humphries Productionが製作。SF絡みのスリラーな物語に作り上げられている。