ジェイサット株式会社は、インマルサットサービスの世界最大級の代理店である米Stratos Global Corporation(Stratos社)と、合弁会社「JSAT MOBILE Communications」社(JSAT MOBILE社)を設立することを発表した。 インマルサットサービスは、赤道上空36000kmで運用中の10基の静止衛星を通じて、衛星電話、データ通信から携帯電話網の届かないエリアへのサービス提供をしている。さらに8月19日にはInmarsat-4 F3が打ち上げられ、2009年2月から「インマルサットBGAN:492kbps双方向」のサービスが日本でも開始される。 JSAT MOBILEでは、これらのStratosの移動体衛星通信サービス(MSS:Mobile Satellite Services)提供を強化し、さらなる業容拡大を目指していく、という。 JSATとしては、この新会社設立により、従来の固定衛星通信(Ku、Cバンド)に加えて移動体衛星通信(MSS、Lバンド)市場へ事業拡大、グローバル移動体衛星通信事業への本格的参入になる。 インマルサットサービスで対応できる日本の移動体衛星通信市場は2013年には188億円規模といわれている。JSAT MOBILEでは、この2013年度の売上高訳33億円、営業利益約4億円を目指している。