scent Mediaの傘下で英国にあるフィルムプロダクションAscent 142は、da Vinci製のデジタルマスタリング・システムを2式導入した新DIスイートで、007シリーズの最新作品「Quantum of Solace」のカラーグレーディング(カラーコレクション)を主にフィルムフィニシングを行った。 最新ボンド作品は既に11月中旬より米国で公開されている。同作品はAscent 142がDIワークフローを採用した初のプロジェクトであったという。 導入したシステムは、da Vinciが今春に発表した最新モデルのR-350で、カラリストのStephen Nakamura氏が編集を手掛けた。 Ascent 142は近年、One Post、St. Anne’s Post、StreamとWardour Streetのメディア管理サービス部門が合併した、6万スクエア規模の敷地に施設を構えたトップサイズ規模のプロダクションハウスになった。敷地内には2か所のDIシアターも有する。 Ascent 142が今回試みたDIワークフローでは、ARRISCANフィルムスキャナーでコンテンツをスキャンし、BrightDriveメディアシステムに転送して、R-350で編集を行った。R-350は、最新のImpresarioコントロールパネルで操作している。 da Vinci社によると、この春からリリースして、Infinia(スペイン)をはじめ6社のプロダクションに採用されたという。 新Rシリーズには、独自のC.O.R.E.™(CUDA™ Optimized Resolve Engine)が搭載されており、今まで以上にGPUパワーを引き出しスムーズな編集が行えるという。