米フロリダ州のジャクソンビルにある独立系報道局WJXT-TV(チャンネル4)は今週、ローカル地域では先導を切ってデジタルハイビジョン(HD)放送を開始した。WJXTニュースのアンカー、トム・ウィリース氏はWebサイトにて、このHD化への切り替えはニュースを伝える側にとっても大きな変化をもたらす、と語っている。

「テレビがモノクロからカラーに変わった時を思い出すよ。 先ほど、メーキャップエキスパート達との打ち合わせに呼び出されて、(自分の顔の皺消しのための)保湿剤のことを話題に持ち出された。」WAWS TV-30 とWTEV TV-47の担当副社長のジェフェリー・ウィットソン氏は「いまやデジタル化をするかしないかということを議論する時ではなく、いつ切り替えるかが問題だ。我々に続き、他のフロリダのローカル局も近いうちにフルデジタルになるだろう。」と語っている。

事実、アメリカでは地上波TV放送(アンテナ・アナログ放送)は日本より早く、来月2月17日に現在のアナログ放送が終了、全てがデジタル化される。 アメリカでは、85%以上の人が、 ケーブル、衛星もしくはインターネット回線経由でTVを受信しており、これら受信ボックスには、連邦通信委員会からの法令により2007年3月よりデジタルチューナーが装備されている。 しかし、予想以上の消費者数が、既存のテレビで放送が受信できるデジアナ・コンバーターを必要とすることが判明。 米政府はこのコンバーター購入のためのクーポンを配布するなどの支援策を実施しており、当初の予算(11億ドル)を上回る支援策対応費用が発生することが確実となっている。

現在100もの米ローカル局の報道はデジタルHD放送に切り替わっている。