玩具最大手のバンダイナムコホールディングスは、主力アニメや特撮作品をテレビ放映に先行してインターネットで配信するという。ネットを優先した形のプロモーション手法で、海外での販売力を延ばし関連商品全体の売り上げ増を目指す。

予定では最初に年内に「機動戦士ガンダム」をネット配信する。日英独仏など約10カ国語の字幕をつけて国内外に配信、欧米主要国でも視聴できるようにするという。ガンダムは同社最大のキャラクターで、関連商品の年間売上高は400億-500億円。この売上の大半は国内での数字だ。これは、海外ではテレビ放映がほとんどなく浸透度がないため。

現在は、インターネットで配信されるオリジナル(日本語)やDVDで観るだけしか留まっていない。バンダイナムコでは、新作アニメのネット先行販売を過去に実施しており、ネット配信、DVD販売ともに好調だったという。その教訓もあり、今回の海外でのキャラクター玩具販売の戦略として、テレビ先行の慣例を破る判断をした。