米マイクロソフトは、ヨーロッパでもXbox Oneコンソールを茶の間のハブとして仕掛ける。先日ドイツで開催されたgamescomカンファレンスで、同社はXbox One E向けのTVチューナーボックス「Xbox One Digital TV Tuner」を発表した。今年の10月から英国をはじめヨーロッパ各国で発売するという。価格は英国で25ポンドの予定。

本チューナーはUSBでXbox Oneと接続するだけで地デジが楽しめる(DVB-T/TS/C準拠の地域のみ)。今までもケーブルや衛星サービスのSTBとXboxをHDMIで繋いでテレビ番組を楽しむことはできたが、音声によるコマンドなどの機能は使えなかった。この新しいチューナーがあれば切り替えせずにスルーで観られる仕組み。

特徴として、スナップモードではHDテレビとXbox Oneでプレイ中のゲームやSkypeなどのほかのアプリケーションをスクリーンの半分にディスプレイできる機能や、Xbox Oneでキャッチアップやライブ番組の追っかけ再生といった、DVRライクな機能ができるようになる。OneGuideでは、Kinectで音声による番組検索も可能。

アップデートするXbox SmartGlassアプリを使って、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでもライブTVを室内で視聴できるほか、DVRコントローラーとして利用でき、これはほかの人がゲームを片方画面でプレイしていても有効だという。

また、これからリリース予定の最新メディアプレイヤーアプリでは、USBで外部からビデオ、オーディオファイルをコピーし、管理や再生することなどができるほか、既存のホームメディアサーバともDLNAプロトコルでアクセスできるようになるという。MPEG-TSや.mkvコンテナにも新しく対応するようになる。

これらの最新ツールや機能でアップグレードするXbox Oneで、既存のPS4のマーケットシェア50%に満たない成績を、少しでも伸ばす意向だ。

(山下香欧)