4チャンネルのリニアTVを同時に田の字ビューワーで観られる機能を持つ新しいテレビ用セット・トップ・ボックス(STB)「4SeTV」が登場する。現在、最終的な開発段階で、8月19日(現地時間)より、プロモーションもかねてキックスターターで資金調達を開始する。目標額は500万円程度。

同梱されているHDTVアンテナに繋がれた4SeTVボックスがデジタルストリームを再度エンコードし直すことで、同時に4チャンネルを田の字のマルチビューワーで観られるようになる。テレビのほかにスマートフォン、タブレットでも、このマルチビューワーで4番組を同時に観られるほか、4つのモバイルデバイスでそれぞれの番組を楽しむこともできる。ただ残念なことに録画機能や一時停止といったDVR機能はついおらず、あくまでもリニアTV向けのマルチチューナーが装備されているだけに留めている。

同時にマルチチャンネルが観られるのは、スポーツ生中継には魅力的かもしれない。ダブルウィンドウといった2画面表示機能があるテレビセットは市場に出回っているが、今回のように4番組を同時にマルチビューしつつ、マルチデバイスでも視聴できるのは初めてのようだ。

この4SeTVの初期出荷は11月を予定しており、正式的なボリューム出荷は12月になるとのこと。価格は180ドル程度を予定している。TiVoの2台目をと考えているユーザーには魅力的な新STBだ。

(山下香欧)