韓国では、衛星放送事業者KTスカイライフと並び、4K VODサービスを国内一番乗りで始めた通信会社SKブロードバンドは、HD映像をUHD(4K)にアップスケーリングしたコンテンツの提供を始めた。一作目は日本で7月から公開されているSF大作「ダイバージェント」。

アップスケーリング技術元は明らかになっていないが、フルHDコンテンツの画質と色調を補正する技術が施され、人為的に画素を増やすために発生するノイズや歪みを除去するメソッドが適用されているという。

SKブロードバンドは4月末に、サムスン電子の4K TVに独自のB tvアプリを搭載することで、セットトップボックスを利用せずに4Kコンテンツを視聴できる“UHDセットトップ・フリー”を開始している。

同社は今後、月1~2本ペースで映画、アニメなどの話題作をアップスケーリングする計画。韓国で既に4K VODの商用サービスが開始されているが、4Kコンテンツが不足しているのが現実。SKブロードバンドは、これを解消するためのソリューションの1つとして、アップスケーリング技術を導入したという。

(山下香欧)