筐体サイズはコンパクトだが従来機種の機能がほとんど入っている

ディストームブースの注目は、国内初展示となる小型の映像制作・配信システム「TriCaster Mini」だ。特徴は従来のTriCasterよりも本体は圧倒的にコンパクトでありながら、TriCasterのフルバージョンの機能がほとんど入っているというものだ。ビデオ入力は4系統までのHDMIカメラ接続、ビデオ出力は2系統のHDMIに対応する。オーディオ入力は4系統のHDMIエンベッドオーディオ入力でとることも可能だ。本体にモニターがついているモデルもあり、スイッチングアウトの画を出して確認することもできるようになっている。オペレーション用コントローラがセットになっているが、マウスやキーボードで操作をすることも可能だ。また、クロマキー合成の機能も搭載されていて、バーチャルセットを組んで、TriCaster Miniから出力することもできる。スタジオで使うこともできるし、小型なので外に持ち出してイベント会場などから放送するといったことも可能だ。エンコーダーを搭載しており、インターネットのストリーミング配信にも対応している。

ここまでTriCaster Miniの機能が充実していると、従来のTriCasterとの差別化はどうなのだろうか?と思われるだろう。今までのTriCasterシリーズは、SDIの入出力やアナログ、音声はXLRキャノンに対応するモデルもあるし、上位のTriCasterは8チャンネルまで入力できるなど、より複雑な演出やカメラが多い現場に対応が可能というところで差別化が図られている。

TriCaster Miniの価格は、コントローラと本体、専用のケースのセットで168万円。ブースでは11月19日より期間限定で特価キャンペーンの告知も行われていた。

interbee2014_D-storm_02

オフィスやイベント会場など、どこでも設置可能なコンパクトな筐体が特徴だ

interbee2014_D-storm_03

ビデオ入力はHDMI4系統、ビデオ出力はHDMI2系統を搭載している

interbee2014_D-storm_04

インターフェイスは従来機種とほぼ同じといっていいだろう