Blackmagic Production Camera 4K EF

Blackmagic Designの発表によると、俳優・監督として活躍しているデイモン・ガモー氏の新作ドキュメンタリー映画「That Sugar Film」の撮影に、Blackmagic Cinema CameraおよびProduction Camera 4Kが使用されたという。また同作は、DaVinci Reosolveを使ってカラーグレーディングされている。

「That Sugar Film」は、2015年に世界各国で配給予定

「That Sugar Film」は、学問、教育、セレブリティ、科学、コメディなどの内容が盛り込まれている。テレビ番組「Puberty Blues」、「Secrets & Lies」、映画「Thunderstruck」への出演で知られるデイモン・ガモー氏が監督および司会役を務める同ドキュメンタリーは、「砂糖」がいかに現代社会の食生活および文化へ浸透しているかを検証し、砂糖が我々にもたらす影響と、砂糖とのつき合い方について考察するという内容。同作の撮影を担当したジャッド・オヴァートン氏は、これまでに「Return to Nim’s Island」など、多数の作品で撮影を担当している。

同作では、世界中のスーパーマーケットの棚に並べられた食べ物や飲み物を飲食するガモー氏をカメラが追う。同時に、オーストラリアの奥地からニューヨーク・シティのタイムズスクエアまで、様々な場所を訪れて現地の人々から話を聞いている。「That Sugar Film」の制作スケジュールは、大きく2つに分けられており、最低限の機材を携えた世界旅行、そしてグリーンバックを使った集中的なプロダクションだという。このプロダクションで作成された200以上のVFXショットが作品中に組み込まれている。旅先での撮影には主にBlackmagic Cinema Cameraが使用され、グリーンバックのショットにはBlackmagic Production Camera 4Kが使用された。

オヴァートン氏:すべての段階において、子供から大人まで誰もが楽しめる作品を作ることを意識していました。しかし同時に、見た人たちに学んでもらえるような作品にしたかったのです。視覚的に楽しめる作品に仕上げるため、私たちは様々な工夫を凝らしました。膨大な数のグリーンバックショットやVFXショットを作成し、デイモンと私はすべての機材をバックパックに詰めて飛行機に乗り込み、様々な街へと飛んだのです。

私にとって、Blackmagicカメラの利点は、これほど可搬性に優れたコンパクトなサイズで、優れたラティチュードと最高画質が得られるということに尽きますね。40日に渡るロード・トリップでは、ProResで撮影しましたが、そのほとんどは手持ちか小型の肩乗せリグを使用しました。シネマ品質のカメラ2台を気軽にバックパックに放り込んで、世界中どこにでも撮影に行けることは本当に素晴らしいですね。

山盛りの砂糖と一緒にスプーンに乗ったデイモンが食べられるシーンや、デイモンが消化器官の内部にいるようなシーンなど、グリーンバックでのプロダクションの多くは、複雑なVFXショット用だったので、私たちはBlackmagic Production Camera 4Kを使い、RAWで撮影しました。ショットから最大限の情報を得てVFXプレートを作成することで、VFXチームとの作業が簡単になるので、私は高解像度でRAW撮影したいと考えていたのです。

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Blackmagic Cinema Camera EF

撮影が終わると、プロダクションスタジオMadman Productionでオフライン編集が行われ、VFXチームのリーダーであるセス・ラーニー氏のオーストラリアの自宅でDaVinci Resolveを使ってオンライン、VFX、最終的なグレーディングが行われた。

オヴァートン氏:画質、ラティチュード、そしてグレーディング作業が簡単なことなど、どれをとってもBlackmagicカメラは「That Sugar Film」にとって最適でした。ポストプロダクション・ワークフローが簡単なことも高ポイントです。

私は、最初の出荷が始まったときからBlackmagicカメラを愛用していますが、今回の作品で、Blackmagicカメラが非常にパワフルで、素晴らしい画を得られること、そしてどのような撮影環境にもフレキシブルに対応できることが明らかになりました。