Blackmagic Designの発表によると、オーストラリアのニューウェーヴ・バンド、Pseudo Echoのミュージックビデオ「Ultraviolet」の撮影にBlackmagic Production Camera 4Kが使用されたという。「Ultraviolet」は同バンドによる新作アルバムのタイトル曲。オーストラリアのメルボルンを拠点とする制作会社、Final Focusは、すべての撮影をグリーンバックで行うため、Ultra HDのシネマルックを低コストで実現できる4Kカメラを必要としていた。

Final Focusの撮影監督/共同オーナーであるアダム・ヘイウッド氏は次のようにコメントしている。

ヘイウッド氏:このミュージックビデオの撮影をすべてグリーンバックで行うために、4Kカメラが必要でした。おかげでキーの品質が向上しただけでなく、納品がHDだったので、寄りのショットが欲しいときも画質を損なわずに、4Kから切り出して拡大できました。Blackmagic Production Camera 4Kの映像は本当に素晴らしいですね。編集室で確認したときも、ショットの素晴らしいルックに驚きましたよ。

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同ミュージックビデオのルックと世界観は、リードシンガーであるブライアン・カンハム氏がこよなく愛するレトロで未来的な映画やアートからインスピレーションを受けており、彼が同ビデオの監督兼Final Focusの共同オーナーであるステュアート・スタントン氏と共有する情熱でもある。ブライアン・カンハム氏は、死の向こう側、紫外線領域に存在する人間のエネルギーの概念を表現したいと考えていた。

これらの要素を念頭に入れ、スタントン監督はあるコンセプトを考え出した。それは、現世を超越したキャラクターが、彼女自身の別バージョンをある次元から呼び寄せてコントロールし、進化させて他の次元へと移行させるというものである。同ミュージックビデオは、バンドの映像がインターカットするレトロなサイエンス・フィクションであり、視覚的にオーディエンスを惹きつけ、同時にPseudo Echoのこれまでの流れも受け継ぐデザインとなっている。

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ポストプロダクションでは、ヘイウッド氏はDaVinci Resolveを使用して、カーブと彩度をわずかに調整するカラーコレクションを施し、最終的な仕上げを行った。