オープンリール式のレコーダーやマルチチャンネルデジタルレコーダー、カセットレコーダーなど過去放送局で利用されていた同社のオーディオ機器の実機をディスプレー台にしたものを中心にブースを構成。64トラックマルチチャンネルレコーダーDA-6400や、USB3.0オーディオ/MIDIインターフェースといった参考出展ほか、キヤノンコネクターマイク用プラグオンリニアPCMレコーダーDR-10X、パワードモニタースピーカーVL-S5、デジタル一眼レフカメラやビデオカメラに装着可能なレコーダー/ミキサーなどの新製品を出展した。

レコーダー関係は最近のハイレゾ志向を反映し、ハイクオリティなヘッドアンプの搭載と、ハイサンプリングに対応したリニューアルモデルとしてDR-60DMKIIやDR-680MKIIが出展されていたほか、USB3.0に対応したオーディオ/MIDIインターフェースやパワード型のモニタースピーカーなども出展され、音の入り口から出口までを網羅していた。

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64トラックマルチチャンネルレコーダーDA-6400。48kHz 24bitで64トラックに対応するほか、32トラックでは96kHz記録も可能。後部のスロットにオプションのユニットを装着することで、MADIやDante、AVB、AES/EBUに対応可能。記録媒体はUSB3.0規格のインターフェースをそなえたSSDパック

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USB3.0オーディオ/MIDIインターフェースUS-2×2、US4×4とUSBインターフェース/マイクプリUS16×08。いずれも音質の要となるマイクプリアンプは、EIN-125dBuを誇るUltra-HDDAマイクプリアンプを搭載したほか最大24bit/96kHzフォーマットのハイレゾ録音にも対応

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キヤノンコネクターマイク用プラグオンリニアPCMレコーダーDR-10X。記録フォーマットは24bit/48kHz MONO WAV(BWFフォーマット)となっており、高い録音レベルを録音レベルを設定しながらも同時に低いレベルによるバックアップが可能なデュアルレコーディング機能や、オートゲインコントロール機能やリミッター機能を搭載

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デジタル一眼レフカメラ用リニアPCMレコーダー/ミキサーDR-60DMKII。ファントム電源に加え、ミキサー等からの信号を入力する+4dBuラインレベルにも対応するXLR/TRS入力を2系統装備するほか、一般のマイクに対応するステレオミニジャック入力も装備し、合計4CHの同時入力が可能

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ポータブルマルチチャンネルレコーダーDR-680MKII。6チャンネルのマイク/ライン入力とデジタル入力を搭載し24bit/96kHzの8トラック同時録音が可能な、ポータブルマルチチャンネルレコーダー。記録メディアはSDカード/SDHCカードSDXCカードにも対応なほか、カスケード機能により複数のDR-680MKIIを同期動作可能

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パワードモニタースピーカーVL-S5。スタジオモニターVL-X5の後継となるモデルで、ケブラー素材を採用したウーハーユニットや40W+30Wバイアンプ駆動の2ウェイとなっている