英Timecode Systems社は、B:LINKと互換性を持つ送受信機「:mini trx+」を2015年8月27日に出荷開始した。希望小売価格は税抜149,000円。

B:LINK RFネットワークプロトコルは、安定したサブGHz ISMバンドでワイヤレス同期を保持するだけでなく、:mini trx+(スレーブ機として使用した場合)と:waveなどのB:LINKマスター機といった2種類のステータス確認および制御を一度に行うことが可能。:waveのWi-Fiネットワークにより、Movie Slate 8などのサードパーティ製アプリケーションや、Timecode Buddy :appからmini trx+のステータスの閲覧や、設定を行うことが可能だ。

:mini trx+のバッテリーはリチウムイオンポリマー電池。sync BNCコネクターは2つ目のLTC出力、またはワードクロック出力のどちらかを選択できる追加機能を搭載している。酸化皮膜処理を施した削り出しアルミニウム製のブラケットには、1/4インチのマウント用の穴と取り外し可能なシューマウントを装備している。なお、:mini trxユーザーは、:mini trx+にアップグレードすることが可能。アップグレード方法の詳細は、後日アスクM&EのWebサイトにて公開予定。

Timecode Systems社のグローバルセールスディレクター、Adam Parr氏は次のようにコメントしている。

Adam Parr氏:元々私たちは、受賞歴のある:wifi masterに取って変わる小型製品としてコンパクトな:mini trxを作りました。そして、今回、B:LINKとの互換性というすばらしい新機能を備えた製品へと改善しました。非常に正確なタイムコード、ゲンロック、ワードクロックを提供するだけでなく、内蔵のB:LINK RFネットワークを使えばユーザーによるステータスの監視や遠隔操作が可能です。これほど小さなサイズでこれらの機能を持つ製品は、他には存在しません。