Facebookは2015年9月末から、ニュースフィードで360°視野を持つ動画を公開できる仕組みを開始していたが、今度は広告でも360°で視聴できる動画展開を試験的に始めた。加えてブランド会社やクリエイターが360°動画に取り組めるよう専用サイトも特設し、360°動画の制作方法からFacebookでの公開方法などを紹介している。

360°の動画広告は既にYouTubeが導入しており、YouTubeの動画広告はGoogle CardboardでVR体験が楽しめる。Facebookの動画広告は、子会社であるOculusのGear VRかSamsung Gear VRに対応する。

360°動画広告の第一弾には、サムスン、ネスレ、ディズニーなどが並ぶ。

Walt Disney World Presents: How to Use 360 Video with Goofy!

Join Goofy as he leads you through an exciting demonstration of 360-degree video technology, zapping you through a whirlwind tour of Walt Disney World Resort!

Posted by Walt Disney World on 2015年11月11日

ウォルトディズニーパーク&リゾートはVRプラットフォームのLittlestarとタイアップして制作。ディズニーパークをグーフィと一緒にツアーすることができる。※スマートフォンの場合は、Facebookアプリからウォルトディズニーパーク&リゾートのFacebookページを開くと閲覧可能

From this height, do you feel excited? Or do you feel the fear? Walk in the sky in the palm of your hands with this immersive 360 experience. #BeFearless. Take part in Samsung VR experience and learn to conquer your fears.http://spr.ly/6188BP1fj

Posted by Samsung Gulf on 2015年10月30日

サムスンの動画広告。#BeFearlessキャンペーンの一部として開始。ニュージーランド・オークランドにあるスカイタワーからのビューを公開。※スマートフォンの場合は、FacebookアプリからサムスンのFacebookページを開くと閲覧可能

アップロードできる動画ファイルサイズは1.75GB、動画尺は10分まで。ファイル形式はMP4コンテナ、H.264(フレームレートは最大60fpsまで)。解像度は最大4K(4096×2048)、オーディオ形式はMP3もしくはAAC。更にアップロードする際に、最初のカメラとFOVの位置を公開する前に調整できるようプリプロセッシングの幅も増やした。

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Facebookでは現場、THETA、Giroptic、360flyといったパノラマ撮影が可能なカメラのメーカーと直接Facebookに公開できるオプションを搭載してもらうよう働きかけているという。これが実現すれば、対応するカメラのモバイルアプリから“Facebookに公開”といったメニューが実装されることになる。

(山下香欧)