Blackmagic Designの発表によると、ASC(全米撮影監督協会)の撮影監督クリスチャン・シェベット氏が、CBSの新テレビ番組「ラッシュアワー」のアクションシーン、スタントシーン、カーシーンなどの撮影でBlackmagic Cinema Camera PLを使用しているという。

ドラマ版「ラッシュアワー」は、映画版「ラッシュアワー」シリーズのリメイク。ジョン・フー、ジャスティン・ハイヤーが主演する同番組は、香港の探偵とチームを組むロサンゼルスの警官の物語。これまでに「CSI:科学捜査班」や「バイオハザードII アポカリプス」などの作品で撮影監督を務めているシェベット氏は、「ラッシュアワー」で同じくASCのマーシャル・アダムス氏と交互に作業を行っている。そこで彼らが同番組のアクションやスタントワークの撮影をBlackmagic Cinema Cameraで行っている。

シェベット氏:多くのアクションシーンを間近で撮影しました。俳優が動くシーン、戦うシーン、投げられるシーン、ジャンプするシーン、走行中の車から飛び降りるシーンなどです。それらのシーンを撮影するために、ダイナミックなショットが撮れて、なおかつ車や俳優の近くに設置できるだけ、小さくて軽い高品質なカメラが必要でした。すべてのエピソードに、格闘シーンとスタントがあります。それらの撮影のほとんどで、Blackmagic Cinema Cameraを使用しました。

Blackmagic Cinema Cameraで最近撮影されたショットに、ロサンゼルスの駐車場ビルでの激しいアクションシーンがある。主役を含め、複数のスタントマンで取り組んだこのシーンでは、ヒーローの一人が走行中の車のボンネットに飛び乗り、それを敵役の二人が振り落とそうとする。

シェベット氏:私たちは複数のハンドヘルドリグを構築して、車の外の複数のポイントにカメラをマウントしました。カメラを、俳優たちのすぐ近くに設置したんです。非常にコンパクトであるにも関わらず、極めて高品質の映像が撮れます。アクションに極限まで近づいて撮影できました。このシーンは4時間ほどで撮影できました。大きくて重いカメラでは、そうはいきません。他のカメラでは、撮影に許された時間の中で、安全に撮影することはできなかったと思います。撮れた映像には、心の底から満足しています。

Blackmagic Cinema Cameraのおかげで、すばらしい映像が撮れています。撮影スタッフやリグ組みクルーも、とても気に入っています。俳優のアクションを邪魔することなく、どこにでもカメラをセットアップできるからです。私たちが行った最初のテストから、この番組での使用を通して、今では自信を持って、どこでもBlackmagic Cinema Cameraを使用できます。私たちのカラリストも、Blackmagic Cinema Cameraで撮ったフッテージは、メインカメラで撮った映像と簡単に統合できると言っています。

格闘シーン以外にも、シェベット氏は大型カメラを持ち込めない狭い場所でのシーンや車のシーンで、継続的にBlackmagic Cinema Cameraを使用している。