キヤノンは、同社のデジタル一眼レフカメラ「EOS 70D」の後継機種として「EOS 80D」を2016年3月25日より発売する。希望小売価格はオープン。ラインナップと同社オンラインショップの販売予定価格は以下の通り。

  • EOS 80Dボディーのみ(税抜129,800円)
  • 「EOS 80D・EF-S18-55 IS STMレンズキット」:EOS 80D、EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM(税抜138,800円)
  • 「EOS 80D・ダブルズームキット」:EOS 80D、EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM、EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM(税抜166,800円)
  • 「EOS 80D・EF-S18-135 IS USMレンズキット」:EOS 80D、EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM(税抜176,800円)

EOS 80Dは、新開発の有効画素約2,420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと、映像エンジンDIGIC 6により、常用ISO感度は静止画撮影時ではISO100~16000(拡張ISO25600相当)、動画撮影時はISO100~12800(拡張ISO16000相当、同ISO25600相当)を実現。視野率約100%の光学ファインダーの搭載や、オールクロス45点AF採用により、従来機種とくらべて測距エリアが拡大し、測距点数の増加とクロス測距を両立。最高約7コマ/秒の高速連写も可能だ。

測距点などのさまざまな情報を表示するインテリジェントビューファインダーを採用しており、ファインダーをのぞいたまま測距エリアやAFフレームなどの設定変更が行える。中央1点はF2.8光束とF5.6光束に対応するデュアルクロスセンサーを配置し、低輝度下でもAFを可能とする-3EVに対応。7,560画素RGB+IR(Infrared Ray=赤外光)測光センサーと、色情報を加味した測光アルゴリズムにより、安定した露出制御を実現したとしている。また、蛍光灯などのフリッカー光源を自動で検知し、フリッカーの影響を低減した撮影が可能なフリッカーレス機能を搭載している。

CMOSセンサーの画素が撮像と位相差AFの両方を行う「デュアルピクセルCMOS AF」と、バリアングルタッチパネル式液晶モニターを採用。フルHD/60pの動画撮影時にもデュアルピクセルCMOS AF駆動を実現。意図的にフォーカススピードを遅くしたり、不意に主被写体の前を人や車が横切っても不用意にフォーカスを合わせることなく、主被写体にフォーカスを合わせ続ける動画サーボAFカスタム設定が可能。輝度差の大きいシーンにおいて発生しやすい白とびに対し、標準露出とアンダー露出の画像を交互に撮影し、それぞれを1フレームに合成することで、白とびを抑制したフルHD画質の動画を作成するHDR動画撮影機能も搭載している。

また、Wi-Fi/NFCにも対応しており、カメラ間での静止画や動画などの画像の送受信や、iOS/Android端末向けのスマートフォン用アプリケーション「Camera Connect」によりスマートフォンやタブレットなどの携帯端末によるリモート撮影や画像転送が可能。同社のフォト&ムービーストレージ「Connect Station CS100」に本機をかざして接続し、画像を保存・整理することも可能だ。