Blackmagic Designは、同社のデジタルフィルムカメラ「Blackmagic URSA Mini 4.6K」と「Blackmagic Micro Cinema Camera」の出荷開始を発表した。また、これらのカメラの仕様変更も発表された。価格はBlackmagic URSA Mini 4.6KのEFモデルがUS$4,995(国内:税抜609,800円)、PLモデルがUS$5,495(国内:税抜669,800円)、Blackmagic Micro Cinema CameraがUS$995(国内:税抜121,800円)。

同カメラの出荷が遅れた原因として、グローバルシャッター機能の開発に予想以上に時間がかかり、そのグローバルシャッターの性能が同社がユーザーへ提供したい高品質なものではなかったとし、これらのカメラからグローバルシャッターの機能を外して出荷に踏み切ることを決断したという。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:URSA Mini 4.6KとBlackmagic Micro Cinema Cameraの出荷が予定より大幅に遅れてしまったこと、そして当初発表した機能を搭載できなかったことを非常に申し訳なく思っています。

エンジニアの一人として、私の使命はユーザーが活躍できる舞台を作ることだと考えてきました。しかし、製品を出荷しなければどのような舞台ができるか分かりません。今回出荷するカメラは、非常に素晴らしく、フィルムライクな画が撮れます。ベータ版は非常に高評価を得ており、すでに全国展開のキャンペーンや劇場映画などの作成に使用されています。彼らが撮影した映像は、私たちが初めてカメラを発表した時は想像もできなかったほど素晴らしいものです。今後URSA Mini 4.6Kカメラを使って作成される映像を見ることを非常に楽しみにしています。

また、同社のデザインチームは、実際にカメラを現場で使用してみたいと考え、数本のショートフィルムを作成した。これらのショートフィルムは、夜間の低照明、昼間の厳しい直射日光などの様々な条件下で、そして三脚、ショルダーマウント、台車、ジンバル、ドローンマウントなどのツールを使用して撮影されている。これらのショートフィルムは同社Webサイトから4Kでダウンロード可能。これらのショートフィルムの制作過程をドキュメンタリー風に紹介した「メイキング」映像もダウンロードが行える。また、3本のRAWファイルも用意されており、ユーザーはこれらのファイルを無償版のDaVinci Resolveを使ってカラーグレーディング行えるとしている。