富士フイルム株式会社は、4K対応のシネマカメラ用ズームレンズの新ラインアップとして、「FUJINON XK6x20」(以下:XK6x20)を2016年6月下旬より発売する。希望小売価格は税抜200万円前後。

XK6x20は、4Kカメラに対応し、20mmから120mmの焦点距離をカバーし、ズーム全域でT3.5の明るさを実現したシネマカメラ用ズームレンズ。被写体距離に40cm(フロントレンズから11cm)まで接近して撮影可能なマクロ機能や、ズーム、フォーカスを電動で駆動させる着脱式のドライブユニットを搭載。フォーカス、ズーム、アイリスの操作リング全てにおいて、これまでのFUJINONシネマカメラ用レンズと同一の0.8mmギアピッチを採用しており、標準的な周辺アクセサリーが使用可能。フォーカスリングは200度の回転角と適度なトルク感を実現。フォーカス指標はフィート表記かメートル表記の選択可能だ。

光学シミュレーション技術を用いて設計した大口径非球面レンズ(9枚絞り羽根)を採用。フラッグシップモデル「HKシリーズ」および小型軽量モデル「ZKシリーズ」と色味を統一設計することにより、複数のレンズを併用する際に必要なカラーグレーディングを簡略化するとしている。また、放送用レンズ採用のフランジバック調整機構を搭載し、レンズの光学性能をフルに引き出す。その他にも、ズームやフォーカスを電動で駆動する着脱可能なドライブユニットや、ズームやフォーカス位置情報などのレンズデータを高分解能で出力するロータリーエンコーダを搭載している。

なお、XK6x20は2016年4月16日から21日(米国時間)の期間中に米国ラスベガスで開催されるNAB2016の同社ブース(サウスホール/SL7613)にて展示予定だ。