GoProは2016年4月7日、独自のVRカメラリグ「Omni」を正式に発表した。

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同社はCES2016で初めてOmniの実機を公開している。今回の発表では外姿は変わらないが、ソフトウェア開発に進展があったと思われる

Omniは6台のGoPro HERO4 Black Editionをキューブ型アレイにマウントする。特記する目立った機能もなく、サードパーティのGoProカメラをマウントするVRカメラリグと同様の機能を持つ。6台のGoProカメラの収録タイミングの同期がとれる機能がリグにあり、各カメラで撮った映像を編集でつなぎあわせることで、一連のシームレスな360度映像を作成することができる。編集には、昨年春にGoProが買収したKolor社のVR映像制作用ソフトウェアを使用。

GoProカメラをマウントするVRリグはかなり世の中に出ている。Googleと共同展開しているハイエンド向けVRリグOdysseyは16台のGoPro HERO4 Black Editionを実装し、その価格は15,000ドルにもなる。

今回のOmniはOdysseyのように3D映像や、リアルタイムVRストリーミングを楽しむものではないため、プロシューマーレベルの価格帯での製品化が望まれる。2016年4月16日から21日(米国時間)に米ラスベガスで開催されるNAB2016の同社ブースにて、試験機と360度映像を紹介する予定(セントラルホール/C2207)。

Omniリグで撮影して制作した360度映像はGoProのFacebookページより。

(山下香欧)