ソニーは、ハイフレームレート撮影対応のマルチパーパスカメラ「HDC-P43」を2017年1月に発売する。希望小売価格は税抜約1,200万円(HDC-P43本体と、ベースバンドプロセッサーユニット、カメラコントロールユニット、リモートコントロールパネルで組んだ場合のシステム価格の一例。システム構成により価格が異なる)。

HDC-P43は、本体サイズ幅約119mm×高さ約140mm×奥行約212mm、重量約2.0kgと小型・軽量なカメラ。同社の4K/HDライブカメラシステム「HDC-4300」と同様に、2/3インチ3板式4Kイメージセンサーを搭載し、4Kで2倍速、HDで8倍速のハイフレームレート撮影に対応(別売のHFRソフトウェアSZC-4002が必要)。ITU-R BT.2020に対応しており、広い色域を使用した色再現システムを実装するとともに、S-Log3のHDR技術により高輝度と高コントラストの映像表現が可能だという。HDC-4300と混在して運用する場合も、同一の色調で制作可能だ。

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ベースバンドプロセッサーユニットBPU-4000やBPU-4500、もしくはHDCU-4300を接続することで、タリー信号、リターン映像、プロンプター出力などのインターフェース機能を装備。サーバーやカメラコントロールユニット、リモコンなども含め、関連機材はHDC-4300と共通で使用可能。また、4Kライブサーバー「PWS-4500」に記録することでシェアプレイ運用が可能。同一ネットワーク上で複数のカメラの撮影データを共有でき、中継中のハイライトシーンを選択・編集して、スポーツシーンなどの決定的瞬間を、最適なアングルからリプレイ可能だとしている。