© 2016 映画「クハナ!」製作委員会

Blackmagic Designの発表によると、秦建日子監督の映画「クハナ!」の撮影にBlackmagic URSA Mini 4.6KおよびURSA Mini 4Kが使用され、DaVinci Resolve Studioでグレーディングされたという。

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© 2016 映画「クハナ!」製作委員会

映画「クハナ!」は小説、脚本、舞台演出などを手がける秦建日子氏の初監督作品。三重県桑名市を舞台に小学生のジャズバンドが奮闘するストーリー。人口減少に悩む町の小学校に元プロのジャズプレーヤーが教師として赴任してきたことから、子供たちがビッグバンドに挑戦する。その奮闘ぶりに、町全体が徐々に活気づいていく様を笑いや涙を交えて描いている。

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撮影監督は、ミュージックビデオやコマーシャル、コンサート映像の撮影、演出を手がける株式会社KIDのタカハシケイ氏。メインカメラとして全編をBlackmagic URSA Mini 4.6Kで撮影し、一部マルチで撮影した部分にURSA Mini 4KとBlackmagic Production Camera 4Kを使用している。

秦氏:気に入っているシーンのひとつに夜のバス停のシーンがあるのですが、照明もたけない状態でバスの明かりのみでもきちんと写っている。夜なのに不自然に明るいのは好きではないのですが、Blackmagic URSA Mini 4.6Kで撮った映像は自然な暗さのなかでも必要なものはきちんと写っているところが気に入っています。

タカハシ氏:他にも、裸電球と外光がほんの少し射す程度の照明環境で撮影したシーンがありますが、細部のディテールまできちんと残っていた点はすごいと思いました。黒ひとつとっても様々だと思いますが、そういった黒の表現力が豊かです。基本はISO800で撮影していましたが、よほど暗い場合は1600まで上げてRAWで撮影しました。15ストップのダイナミックレンジがあることで暗くても、画にきちんと色がのるんです。

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現場ではBlackmagic URSA Mini 4.6KにBlackmagic Shoulder Mount KitとView Finderを装着して、ハンドヘルド撮影がメインだったという。

タカハシ氏:Blackmagic URSA Mini自体が軽いうえに、純正のアクセサリーをつけただけで、他にリグも一切必要なかったので機動性がとてもいいですね。View Finderはピントの山が掴みやすくて、HD解像度でこのサイズのものは他にありません。また、この作品ではあとからのグレーディングを前提として色の振り幅を取りたかったので、ハイキーにもローキーにも寄らないように心がけました。そのため、フォルスカラーが見られるのも便利で、現場でかなり使いました。

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写真左:タカハシ氏、右:秦氏

撮影は、効率性を上げるため基本的にProRes HDで収録し、状況に応じてRAWで収録を行った。

秦氏:撮影期間や予算も限られたなかで、効率良く撮影を進めていかないといけないというプレッシャーがありました。後処理の段階になって、もう少しフレーミングを変えればよかった、と思うことがあったのですが、そういう微妙なシーンは不思議とタカハシさんの方で、4.6Kの解像度で事前に収録してくれていたので、かなり助けられました。