EIZOブース 360°全天球動画

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

昨年に引き続き、今年もハイエンドワークステーションメーカーのBOXX Technologies社と共同でブースを構成。カラーマネージメントモニターColorEdgeとBOXXワークステーションを組み合わせ、映像編集やカラーグレーディングや、4Kリファレンスなど、さまざまなニーズに合わせたソリューションを紹介し、正しい色表示と快適な制作スピードを両立できる映像制作環境を提案していた。

今回、ColorEdge CG318-4KをHDR(PQ方式)対応に有償アップグレードさせる新サービスを紹介したほか、開発中の最新HDRリファレンスモニターも参考展示しており、今後必須となるHDR制作環境の方向性を示していたといえよう。

ColorEdge CG318-4Kは有償アップグレードすることで、動画ネット配信サービスや最新のブルーレイで採用されている表示技術であるHDR(PQ方式)のガンマを適応した表示ができ、制作段階から正しい色で作業が可能となった。

Inter BEE直前に発表されたCG318-4KのHDR(PQカーブ)表示対応に関するニュースリリース
http://www.eizo.co.jp/press/archive/2016/NR16_020.html

もともとCG318-4Kは、映像制作に適した基本性能を有しており、コントラスト比1500:1を実現し、バックライトを常に点滅して画像表示する液晶モニターでは難しい黒のディテールの再現力に優れている。なお、DCI 4K/60pの表示が可能なDisplayPort 1.2×2系統と、4K/30pまで対応したHDMI×2系統を搭載している。

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HDRワークフローのデモコーナー。PQ方式のHDR表示が可能となったColorEdge CG318-4K(左)と、開発中のHDRリファレンスモニター(右)を並べ、HDRワークフロー全体をEIZOモニターで担う提案を行っていた。編集・カラーグレーディング作業を行う画面から正しい色表示を行えることは、メリットが大きい

CG318-4Kは300cd/m2相当の映像制作用途に眩し過ぎない輝度を持つ。アップグレードしたColorEdge CG318-4Kには前面スイッチで切替えできるカラーモードにPQモードが2つ搭載される。

  • 「PQ1000」モード
    …輝度を1000cd/m2にクリップしたPQカーブの各数値を300cd/m2程度に圧縮した表示
  • 「PQ300」モード
    …輝度を300cd/m2にクリップした表示

「PQ1000」モードで制作を進め、暗い部分の多い映像の場合は「PQ300」モードで色を確認しながら、制作を進めるイメージだ。

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HDRにアップグレードしたColorEdge CG318-4Kに搭載されたPQモード

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開発中の最新HDRモニターも参考展示。こちらにはHybrid Log Gammaモードも搭載されており、モニターの輝度も1000cd/m2と明るい

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ネットワーク経由でモニターを一元管理するソリューションColorNavigator Network。複数台のモニターのキャリブレーション、表示維持管理、資産管理を遠隔から行える。管理者のモニター管理にかける手間を削減し、制作者同士の色のミスコミュニケーションを防げる

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FlexScan EV2450を6台使用したマルチディスプレイ。フルHD表示に対応しており、6面で5760×2160の表示が可能。FlexScan EVシリーズは、オフィス用モニターであるが、とにかくフレームが細くフラットな設計であるため、マルチディスプレイでのサイネージ用途に最適である。こうしたマルチディスプレイでは個々のモニターの色合わせが必要だが、EIZOモニターは工場出荷状態のままでも個体差が少ない