アビッド テクノロジー株式会社の発表によると、第89回アカデミー賞にて認められた多くの映画作品に、プラットフォームMedia Central Platformで稼働するAvidの制作ツールと制作ワークフロー・ソリューションが用いられているという。今年の受賞作品「ムーンライト」を含む作品賞ノミネート全作品において、Avidイノベーションが活用された。

編集賞では、受賞者「ハクソー・リッジ」のジョン・ギルバート氏(ACE)や、「メッセージ」のジョー・ウォーカー氏(ACE)、「最後の追跡」のジェイク・ロバーツ氏、「ラ・ラ・ランド」のトム・クロス氏(ACE)、「ムーンライト」のナット・サンダース氏、ジョイ・マクミロン氏など、ノミネートされたエディター全員がAvid Media Composerを使用してそれぞれの作品の編集を行った。

2015年に「セッション」でアカデミー賞を受賞し、今回「ラ・ラ・ランド」の編集で編集賞にノミネートされたトム・クロス氏は次のようコメントしている。

クロス氏:デミアン・チャゼル監督ともう一度、仕事をすることが夢でした。そればかりか、「ラ・ラ・ランド」で再びアカデミー賞にノミネートされる栄誉には、ただただ言葉もありません。ロマンティックでマジカルな、しかも凛々しく、関わったことを誇りに思うこの映画において、Avid Media Composerは、デミアンのビジョンを実現するための制作ツールを与えてくれました。

音響編集賞にノミネートされた「メッセージ」のシルヴァン・ベルマール氏や、「バーニング・オーシャン」のウィリー・ステイトマン氏、「ハクソー・リッジ」のロバート・マッケンジー氏とアンディ・ライト氏、「ハドソン川の奇跡」のトム・オザニック氏、録音賞にノミネートされた「ハクソー・リッジ」のケビン・オコネル氏、「ローグワン/スターウォーズ・ストーリー」のスチュアート・ウィルソン氏とクリストファー・スカラボシオ氏は、ノミネート作品の音響にAvid Pro Toolsを使用した。

「ハクソー・リッジ」で録音賞を受賞したサウンド・ミキサーのケビン・オコネル氏は次のようにコメントしている。

オコネル氏:ポストプロダクションの納期は短く、予算規模は小さくなる一方で、オスカー受賞レベルのサウンドトラックへの要求は拡大しています。Avid Pro Tools | S3 コントロール・サーフェスとPro Toolsは、それを可能にしてくれました。

受賞した「シティ・オブ・スターズ」のジャスティン・ハーウィッツ氏、ベンジ・パセック氏、ジャスティン・ポール氏を含み、歌曲賞にノミネートされた「オーディション」のジャスティン・ハーウィッツ氏、ベンジ・パセック氏、ジャスティン・ポール氏、「キャント・ストップ・ザ・フィーリング」のジャスティン・ティンバーレイク氏、マックス・マーティン氏、ヨハン・シュスター氏、「エンプティ・チェアー」のラルフ、スティング氏、「どこまでも~How Far I’ll Go」のリン=マヌエル・ミランダ氏の全5組の候補が制作にPro Toolsを使用した。

また、Avidの記譜ソフトウェアSibeliusを使用し、作曲賞にノミネートされた作曲家には、「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」のミカ・レヴィ氏、「LION/ライオン~25年目のただいま~」のダスティン・オハロラン氏、ハウシュカ氏が含まれる。