株式会社JVCケンウッドは、同社の業務用4Kメモリーカードカメラレコーダー「GY-LS300CH」対応のファームウェアVersion4.0を発表した。Version4.0は同社Webページにて2017年5月29日より無償でダウンロード可能。

同ファームウェアにより、4K撮影時にフレームレート60p信号の出力が可能となり、対応するレコーダーとの組合せで、4K放送規格に対応した収録システムとしての運用を実現するとしている。同バージョンアップによる追加機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

1.4K放送規格に対応する4K/60p信号の外部出力追加により、外部レコーダーと連動する収録システムの運用を実現

現在販売中の「GY-LS300CH」は4K/30p収録用のカメラシステムとして好評を得ていますが、本ファームウェアを適用することで、国内の放送事業者各社が4K放送の標準規格として定めている4K/60p信号についても、本体HDMI端子からの出力を可能にします。出力される4K/60p信号の収録には、ATOMOS製モニター一体型レコーダー「SHOGUN INFERNO」「NINJA INFERNO」が対応※1。加えて、カメラ側には「SHOGUN INFERNO」「NINJA INFERNO」の録画制御を可能にする専用RECトリガーを装備しており、ポータブルな収録システムとしての運用を実現します。

※1:2017年3月24日現在。収録には別売SSDメモリーが必要です。

2.SDカードに4K/30p、4K/24pの 4:2:2サンプリング記録が可能

これまで4K記録時のサンプリングは4:2:0のみとなっていましたが、本バージョンアップにより、カメラに搭載したSDカードに4K/30p、4K/24pの4:2:2サンプリング記録が可能※2になります。

※2:4K 4:2:2 記録モード時は、HDMI/SDI端子からの映像出力はHD信号のみになります。

3.その他の機能追加
  • ウェブブラウザによるカメラ操作が4K/30p(または4K/24p)収録時にも使用可能。(従来はHD収録時のみ対応)。
  • 本機とパソコンやタブレットをネットワークで接続し、ウェブブラウザを使って、各種ネットワーク機能※3を使用可能。

※3:4Kネットワーク機能有効モード時は、HDMI/SDI端子からの映像出力はHD信号のみになります。また、各種ネットワーク機能のうち、ストリーミング機能は使用できません。