Blackmagic Designの発表によると、URSA Mini 4.6KおよびURSA Mini Proカメラが今年のウルトラ・ミュージック・フェスティバル(以下:UMF)のYouTubeストリーミング用のプロダクションに使用されたという。同フェスティバル史上初となるメインステージのDJが4Kで撮影、放送が行われた。

今年で19回目となったエレクトロニック・ダンスミュージック(以下:EDM)の祭典である同イベントは、マイアミで開催され、16万5000枚のチケットは完売した。Ultra LiveのストリーミングはUMF TVで配信され、制作はライブイベント放送の制作/キャプチャー/配信会社であるNOMOBOが担当した。YouTubeでのストリーミングは、インタビュー、舞台裏フッテージ、グラフィックで構成され、さらにSNSとリンクされた。NOMOBOのコンスタンテイン・バン・デューレン氏は次のようにコメントしている。

デューレン氏:これにより、UMFはSNS上で4200万回以上言及され、EDMイベント史上最多のツイート数となりました。メインステージのパフォーマンスはすべて4Kで撮影され、翌日にYouTubeでストリーミング可能となりました。

NOMOBOのフェスティバル用のフライパックはBlackmagic Design ATEM 1 M/Eおよび2M/E Production Studio 4Kスイッチャー、4K対応のSmart Videohubルーター、HyperDeck Studio Proレコーダー、SmartScope Duo、SmartView 4Kモニターで構成された。また、マイアミでのUMFに備え、NOMOBOはURSA Mini 4.6K PLおよびURSA Mini Proを選んだ。

12GのSMPTEファイバーシステムを使用してURSA Miniの6G-SDI出力をNOMOBOのコントロールルームとマスターコントロールルームに送信し、ライブスイッチングと収録を行った。また、同じファイバーシステムがATEMカメラコントロール、トークバック、タリーのリターンフィードの送信に使用された。

デューレン氏:URSA Mini ProにNDフィルターが内蔵されたことで、フェスティバルでの様々なイベントを明るい昼間から夜間の撮影まで、あらゆる照明条件で舞台の裏表を余すことなく捉えることができました。

URSA Miniシリーズの美しい画像をバン・デューレン氏は高く評価しているという。

デューレン氏:URSA Miniを選んだことで、レンズの選択肢が非常に広がりました。URSA Miniはスピーディで高品質のPLガラスレンズを使用でき、4.6Kでライブ放送を撮影できる点で本当に優れたカメラだと思います。これによりクライアントに最高品質のイメージを提供でき、ライブイベントでも使用できます。さらに、タリー、通信、カメラコントロールが搭載されているので柔軟なワークフローが構築できる製品だと思います。