ボンディング接続によるP2ライブストリーミング/P2 Castクラウドワークフロー

パナソニック株式会社は、同社の放送業務用P2カメラレコーダー/レコーダ-AJ-PX5000、AJ-PX800G、AJ-PX380G、AJ-PX270、AJ-PG50の無償ファームウェアのアップグレードを発表した。

同ファームウェアにより、LiveU社、TVU Networks社のデバイスにIP接続(有線/無線)し、複数の携帯電話回線の並行利用(ボンディング)が可能となる。また収録済みファイルのFTP転送がより高速で行えるほか、カメラのファインダー内にLiveU/TVUデバイスのステータスが表示され、リアルタイムでネットワーク接続状態の確認が行える。

対応するP2カメラレコーダーは、携帯電話回線の接続状況に応じて信号ビットレートをリアルタイムに最適化するストリーミング送出用のQoSモードを備えている。LiveU/TVUデバイスを用いたボンディング接続により、高いビットレートで安定した送出が可能になるとしている。ストリーミング映像はLiveU/TVUのサーバーを経由して、P2ストリーミング・サーバー(P2SS)に送信可能。

ビューファインダーに接続状態を表示(赤丸部分)

また、収録しながらプロキシ映像をファイルベースで自動アップロードを行うレック・デュアリング・アップロード機能も備えており、パナソニックが提供するクラウド・ニュース制作システム「P2Cast」、またはクライアントのFTPシステムにアップロードが可能。P2Castでは、クラウドアプリケーションを通じてスタジオからプロキシ映像のIN点とOUT点を設定して編集を行い、EDLの作成後に必要なシーンだけを切り出した高画質ファイルを現地のカメラから再受信が可能なワークフローを実現。LiveU/TVUデバイスを用いたボンディング接続により、転送速度と安定性が向上するとしている。